scRNA‑seqデータからmtDNA欠失を検出する新手法「MitoDelta」
- Itoshi NIKAIDO
- 9月25日
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大学院生(医歯学4年)の中川晴子さんの論文が出版されました。本研究では、単一細胞RNA-seqデータだけから、細胞型ごとのミトコンドリアDNA(mtDNA)欠失を見つけ出す計算パイプライン MitoDelta を開発しました。従来のバルク解析では平均化で見えにくかった変異の偏りを、トランスクリプトーム情報と一体で可視化できるのが特徴です。
MitoDeltaは、高感度アライナー(LAST)とベータ二項分布に基づく厳密な誤検出フィルタを組み合わせ、既存ツールと比べて高精度かつバランスの良い性能を示しました。さらにパーキンソン病のsnRNA‑seqデータを再解析し、ドーパミン作動性およびGABA作動性ニューロンで欠失負荷が高いことを明らかにしています。
コードはこちらです:https://github.com/NikaidoLaboratory/mitodelta。解析フローやベンチマーク設計の詳細は、論文のMethods・補足資料をご参照ください。
論文はこちらです。



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